広がる日本支援の輪 台湾の市民が思うこと

農産物貿易会社 洪偉誠 社長
「いまの大きさからして、収穫まではあと1〜2か月かかる」

台湾の特産品・パイナップル。輸出先の9割を占めていた中国が2021年、「害虫が発見された」としてパイナップルの禁輸を発表しました。
農産物貿易会社 洪 社長
「(禁輸によって)多くの農家がパイナップル栽培をやめてしまった」
その状況で声をあげたのが日本。現在、台湾産パイナップルの「最大の輸出先」になっています。

農産物貿易会社 洪 社長
「台湾の農民や貿易業者はとても感動した。だからこそ、いま台湾の各業界は頼清徳総統の呼びかけに応じ、できるだけ日本の製品を買ったり、日本へ旅行をしようという動きがある」
日本産水産物について、台湾にある日本居酒屋では…
日本居酒屋の客
「中国が輸入を禁止したなら、台湾にたくさん売れるようになるので、価格がもっと安くなるでしょう。私たちへの影響はない」
一方で頼政権の対応について、冷静な見方もあります。

聯合新聞網(11月21日付)
「台湾海峡の情勢は厳しい。台湾はいかなる地政学的な問題にも慎重に対処すべきだ。一時の感情で行動したり、騒ぎ立てて扇動したりすることは損失の方が大きい」
台湾市民の受け止めは...
台湾市民
「(頼総統は)よくやっていると思う。彼を支持する」
「余計な言動だよ。台湾で生産しているものはなぜ食べないの?いまの政治にはとても失望している。でもここは民主主義社会で、国民が選んだ人だから仕方ない」