「辞める人も出てくるのでは」大量死 水中で何が?
呉市でカキ養殖を44年営む中野水産の中野良広社長。

中野水産 中野良広 社長
「最初は『死んどるな』という感じ。例年は3~4割程度。今年は8~9割(死んでいるの)が普通みたい」
今回、特別に許可を得て、JNNのカメラが海の中の様子を撮影することができました。
この日の海水温は17.7度。この時期としては、例年に比べ2度近く高い状態でした。

水中では、いたるところで口を開けたまま中身の無いカキが筏からぶら下がっていました。
中野社長は水温の高さに限らず、“海の状態が変わってきている”と感じています。
中野水産 中野良広 社長
「単なる高水温と高塩分だけじゃないと思う。餌もないし、何もかもが重なっているのでは」
生き残ったカキは身が小さく色も悪いといいます。

中野水産 中野良広 社長
「ちょっとグレーっぽい」
ーー味は?
「味は変わらないと思う」
中野水産では、11月の売り上げが2024年に比べて8割も減ったそうです。
来シーズンの状況も気がかりです。養殖する途中の若いカキにも被害が及び、すでに大量に死んでいるといいます。

中野水産 中野良広 社長
「もしも来年死んだら、辞める人も出てくるのではないか」