ロシアのプーチン大統領は訪問先のインドでモディ首相と会談しました。ウクライナ情勢をめぐり、アメリカからの圧力が強まる中、インドとの貿易を拡大し、エネルギー協力を続けることで一致しています。
4年ぶりにインドを訪問中のプーチン大統領は5日、首都ニューデリーでモディ首相と会談し、防衛協力の強化や貿易の拡大などで合意しました。
ロシア プーチン大統領
「急速に成長するインド経済への途切れることのないエネルギー供給を今後も確保する用意がある」
会談後の共同記者会見で、プーチン氏は「ロシアは信頼できるエネルギー供給国だ」としたうえで、このように述べました。
アメリカのトランプ政権がインドにロシア産石油の購入を停止するよう圧力を強める中、ロシアとしては今後も石油を輸出する用意があると強調した形です。
モディ氏は石油の購入について言及を避けましたが、共同声明では石油を含むエネルギー協力は「重要な柱だ」と強調し、今後もロシアとの協力関係を重視する姿勢を示しました。
プーチン氏はインド訪問中、モディ氏と抱擁を交わし、同じ車に乗って移動するなど蜜月ぶりを演出することで、国際社会から孤立していないとアピールしました。
また、モディ氏としてはアメリカとの貿易交渉が難航する中でも、国益を優先した外交姿勢を示すことでインドの戦略的自立性を印象づけた形です。
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