“生存”の乗員殺害 米国でも批判

ワシントン・ポスト紙によりますと、アメリカ軍は9月2日の攻撃の際、生き残って船の残骸にしがみつく乗員2人に、追加の攻撃を行って殺害したといいます。

この再攻撃はヘグセス国防長官が、乗員全員を殺害するよう命じたためだと報じられています。

戦闘能力のない乗員の殺害は「国際法違反」にあたる恐れがあり、アメリカ国内でも批判の声が上がる中、ヘグセス氏は関与を否定しています。

アメリカ ヘグセス国防長官
「司令官が船を沈め脅威を排除するという正しい決断を下した。私は生存者を見ていない。船は燃えていたんだ。爆破の炎と煙で画面では何も見えない」

3日、クリスマスツリーの点灯式に出席したヘグセス氏は。

ヘグセス国防長官
「私たちを守るため平和を…希望をもたらすため戦う人たちを忘れないで下さい。麻薬テロリストは除いて」

この「麻薬テロリスト」とみなした船への攻撃、野党・民主党は合法性を疑問視しています。6人の議員が現役軍人らに「違法な命令に従わないように」と呼びかける動画を公開しました。

野党・民主党の議員
「違法な命令は拒否していいんです」
「違法な命令は拒否してください」

これに対し、トランプ氏は「死刑に処すべき反逆行為」と反発しています。