タイとインドネシアで発生した洪水と土砂崩れによる死者は少なくとも153人に達した。広範囲に被害が出ており、インフラが各地で損壊している。

防災当局のデータによると、タイでは洪水による死者が南部9県で87人に増えた。約125万世帯、360万人が被災した。

インドネシアは、熱帯低気圧「セニャール」による豪雨に伴いスマトラ島の3州で洪水と土砂崩れが起きた。国家防災庁の28日の発表によると、少なくとも66人が死亡、数十人が行方不明となり、数百世帯が避難を迫られた。

タイでは人的被害に加え、経済的影響が懸念されている。既に同国は観光客の低迷や家計の重い債務負担で景気回復が鈍い。数週間に及ぶ豪雨とそれに伴う洪水が消費をさらに落ち込ませ、年末の行事にも影響を与えかねないとエコノミストは警告する。

クルンシィ・リサーチは、洪水によるタイの経済損失を最大236億バーツ(約1100億円)と試算し、ホテル・飲食店が「深刻な」影響を受けていると指摘した。

原題:Death Toll From Thai, Indonesian Floods Climbs to At Least 153(抜粋)

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