ロシアのプーチン大統領は来週に予定されるアメリカの特使との会談で、ロシアが一方的に併合したクリミアとウクライナ東部の領土の扱いが主な議題の一つになると述べました。
プーチン大統領
「ウクライナ軍が(東部ドンバス地方から)撤退すれば軍事行動が停止される。撤退しなければ、われわれは武力によって達成するだけだ」
プーチン大統領は27日、訪問先のキルギスで会見を行い、ウクライナ側との戦闘が続く東部ドネツク州などのドンバス地方についてこのように強調しました。
来週前半に予定されるトランプ政権のウィットコフ特使との会談ではウクライナの和平案が協議される見通しですが、プーチン氏はロシアが一方的に併合したクリミアと東部ドンバス地方の領土の法的な扱いが主な議題の一つになると述べました。
アメリカが当初ウクライナ側に示した和平案では東部ドンバス地方の割譲などが含まれているとされていて、プーチン氏は改めてこの和平案について「将来の合意の基礎となり得る」と述べました。
一方でゼレンスキー大統領について任期が切れた「非合法な大統領」だとする持論を繰り返し、「いかなる文書も署名する意味がない」と主張しました。
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