金の密輸が急増していることをうけて、片山財務大臣は税関に申告なく輸入した場合には、没収できるよう制度を改めると明らかにしました。

金価格の高騰を背景に、税関に申告のない金の密輸が去年まで3年連続で急増しています。

片山財務大臣は税関の根幹を揺るがしかねない重大な問題だとして、全国の税関のトップを集めた臨時の会議で取締りを強化するよう指示しました。

片山さつき 財務大臣
「現行法制下で初めて、(金の)無許可輸入に対する税関長の通告処分として、“金の没収”を導入いたします」

不正薬物以外で、税関で没収の対象となるのは初めてです。

片山大臣は「組織的な密輸のスキームが用いられ、利益が犯罪組織の資金源になっている可能性も否定できず、深刻かつ切迫した事態だ」と強調。罰金についても大幅に引き上げ、基準となる金額を時価相当に見直すということです。