ソフトバンクグループの信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が急上昇している。米OpenAI出資を含む積極投資姿勢に市場の警戒感が強まる中、米中での競争激化も背景にテック業界の環境変化が意識されている。

ブルームバーグの集計によると、ソフトバンクGの5年物CDSは27日早朝時点で約302ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、4月以来の高水準となった。前日は約280bpだった。

こうした状況は、楽天グループと対照的だ。楽天Gは格付け引き上げを目指し、有利子負債の圧縮を進めている。一方で、ソフトバンクGは今が投資の好機とみて積極姿勢を崩しておらず、26日には5000億円の個人向け社債の発行条件を決定した。調達資金の一部は、OpenAIへの追加出資に関連して借り入れたブリッジローンの返済に充てる。

ブルームバーグのデータによると、ソフトバンクGが7月に発行したドル建て、ユーロ建て社債のスプレッド(上乗せ金利)も拡大傾向にある。

フジワラキャピタルの土屋剛俊社長は、ソフトバンクGのCDSが上昇している背景として、人工知能(AI)関連株の下落や、社債発行が続いていることが市場で織り込まれているほか、OpenAIに資金を集中投資していることへの「警戒感」もあるのではないかと述べた。

一方で楽天Gについては、金融ビジネスが好調で、国内で劣後債を発行できる状況にあることが「安心につながっている」と指摘した。

 

(第5段落以降に識者コメントを追加しました)

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