(ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC)による12月の追加利下げの可能性ついて、先週まで懐疑的だった投資家の見方が大きな確信に変わり、米国債相場が上昇する環境が整った。
政策金利の誘導目標、フェデラルファンド(FF)金利の将来の水準を想定して取引されるFF金利先物は、新たなポジションが過去3営業日で急増した。来年1月限の1日当たりの取引高は先週、連続で過去最高を記録した。12月会合での0.25ポイント利下げ決定を巡っては、約80%の確率が市場の価格設定に反映されている。数日前は30%に過ぎなかった。
先週遅れて発表された9月の雇用統計がまちまちの内容となった後、市場心理が変化し始めた。労働市場が軟化する中で、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が21日、「近い将来の」利下げ余地を示唆したことで、流れに拍車が掛かった。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、レーシー・チェン氏は「FOMCは大いに割れているが、ハト派がタカ派より優勢になった」ようだとの認識を示す。
ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、スバドラ・ラジャパ氏は、インフレ懸念の強い当局者が抵抗したとしても、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長と意見を同じくするFOMC参加者が「利下げに賛成」しており、労働市場を含む最近の弱い経済指標を考えれば、「パウエル氏は他の参加者を説得できるだろう」と指摘する。
先物市場のハト派的トーンは米国債の現物市場にも反映された。JPモルガンの今週の顧客調査結果によれば、買い越し(ネットロング)は約15年ぶりの高水準に達した。
ハセット国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補に浮上していると伝えられたことで、今後1年の利下げ観測が高まり、25日のニューヨーク時間の取引で、米10年国債利回りは1カ月ぶりに4%を一時割り込んだ。
原題:Traders Crowd Into Fed Futures Targeting a December Rate Cut(抜粋)
--取材協力:Carter Johnson.
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