アメリカ・バージニア州の連邦地裁は偽証罪などに問われたFBI=連邦捜査局のコミー元長官について、起訴を無効としました。

バージニア州の連邦地裁は24日、コミー元FBI長官に対する偽証罪などでの起訴について、起訴を行った連邦検事のトランプ政権による任命手続きを違法と判断し、無効としました。

コミー元長官はトランプ大統領と激しく対立していて、起訴は政権による報復措置だとの指摘も出ていました。

コミー元FBI長官
「トランプ氏はおそらくまた攻撃してくると思いますが、私の姿勢は変わりません。私は無実です」

コミー氏は「大統領が司法省を利用し、政敵を標的にしてはならない」などとトランプ大統領を批判しました。

また、地裁はニューヨーク州のジェームズ司法長官に対する詐欺罪などでの起訴についても、同様に連邦検事のトランプ政権による任命手続きは違法で起訴の権限がないとして、無効との判断を下しています。

ジェームズ長官もトランプ大統領に対する訴訟で勝訴するなど、対立関係にあります。

今回の地裁の判断について、ホワイトハウスは「コミー氏とジェームズ氏に対する起訴事実に変更はなく、これは本件の最終判断ではない」とし、控訴などの対応を検討することを示唆しています。