南アフリカでG20=主要20か国・地域の首脳会議が22日、開幕し、高市総理は演説で自由貿易の重要性を訴えました。
高市総理
「日本は法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化、そして責任あるグローバル・ガバナンスの再構築に向け、G20メンバーと共に行動していきます」
G20サミットに初めて出席した高市総理は、自由貿易体制の重要性を訴え、「自由で開かれたインド太平洋の実現に繋げることが重要だ」と強調しました。
また、ウクライナの和平に関する会合では、ヨーロッパの首脳らと次々に握手やハグを交わし、議論の中でロシアによるウクライナ侵攻を終わらせるため、アメリカの関与のもとで関係国が結束すべきだと発言しました。
注目されていた中国の李強首相との接触については、集合写真の撮影で近くに並ぶ場面はあったものの、初日は実現しませんでした。
また、出席を拒否したアメリカのトランプ大統領が首脳宣言の採択に反対する中、議長国の南アフリカ政府が、会議の冒頭で首脳宣言の採択を発表する異例の展開となりました。
首脳宣言は通常全会一致のもと、会議の最後に採択されますが、首脳宣言が発表されないという2008年のG20開始以降、初の事態は回避されました。
首脳宣言は、世界が気候変動や生物多様性の損失、債務や食料危機など複数の課題に直面していると指摘し、多国間協力の重要性を強調しました。
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