ベトナムで降り続く大雨により洪水や土砂崩れが発生し、これまでに44人が亡くなるなど大きな被害が出ています。

ベトナムでは先週から大雨が続いていて、各地で洪水や土砂崩れが発生し、被害が相次いでいます。

国営メディアによりますと、5万2000戸以上の家屋が浸水しているほか、中部ザライ省、ダクラク省、カインホア省の3省で合わせて60の集落が孤立状態にあるということです。

この大雨によりベトナム全土で、これまでに44人が死亡、9人が行方不明になっています。

ベトナム政府によりますと、1万8000人の軍隊と4万1000人以上の警察が被災地に派遣され、被害への対応や復旧活動に当たっているということです。

ベトナムでは例年6月から9月にかけて大雨に見舞われますが、今年は大雨と台風が重なり被害が拡大していて、気候変動の影響も指摘されています。

ベトナム政府は10月までの自然災害による被害額が59兆2000億ドン、日本円でおよそ3520億円になったと発表しています。