IAEA=国際原子力機関の理事会は、イランに対し核施設への全面的な査察を受け入れるよう求める決議案を賛成多数で採択しました。イランは「IAEAとの協力は終了した」と反発しています。
IAEAは20日、定例の理事会で、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツの4か国が提出していた決議案を賛成多数で採択しました。
決議では、イランに対し、IAEAによる核施設への査察を全面的かつ迅速に受け入れるよう求め、核物質の保有量や保管場所について正確な情報を提供するよう求めることなども盛り込まれています。
IAEAは、今年6月にアメリカがイランの核施設を攻撃して以降、高濃縮ウランの貯蔵量を把握できておらず、5か月以上検証が行われていないとして深刻な懸念を示しました。
採択を受け、イランのアラグチ外相はSNSで「IAEAの信用と独立性を損ない、協力プロセスを妨げている」などと非難しました。
今年9月に再開で合意したIAEAとの協力関係について、「正式に終了した」と反発しています。
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