国連の安全保障理事会の会合でウクライナの代表は、アメリカのトランプ政権が提示した和平計画をめぐり、領土の割譲などについて拒否する姿勢を明らかにしました。

国連安保理は20日、ロシアによるウクライナ侵攻を議論する会合を開きました。参加したウクライナの代表は、トランプ政権が提示した和平計画について、「戦争を終結させるため、交渉に応じる用意がある」と強調。

そのうえで、和平計画に盛り込まれていた領土の割譲と軍の規模縮小などについて、「レッドライン」=越えてはならない一線だとして、拒否する姿勢を示しました。

国連安保理 ウクライナ代表
「この戦争を終結させる現実的な道は、ただ一つです。ロシアを経済的、政治的、軍事的に撤退させることです」

一方、アメリカのウォルツ国連大使は、ウクライナのみならず、ロシアも壊滅な被害を受けていると強調。「両国の指導者が交渉し、停戦を受け入れなければならない」と訴えました。