(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は20日、プライベートクレジット市場で想定外の損失が発生した場合、それが米金融システム全体に波及する可能性があるとし、当局として注視する必要があるとの考えを示した。借り入れ依存度の高い企業との「関係が複雑化し、相互の結びつきが強まっている」ことを理由に挙げた。
クック氏は最近の企業破綻例で見られた「ペイメント・イン・カインド(PIK)」方式による債務契約の増加を踏まえ、どのような教訓を得られるか注目していると述べた。
同理事はジョージタウン大学でのイベントで、「最近報じられたような事例がさらに増える可能性は、こうした借り入れ契約におけるエクスポージャーの規模や取引の複雑さが不透明な場合に高まる。さらに、特定のセクターが急拡大している局面、およびこれらの契約がまだ信用サイクルを一巡していない場合にも、その可能性は高まる」と話した。
その上で、自動車セクターで最近発生した民間企業の破綻では、銀行やヘッジファンドなど幅広い金融機関で想定外の損失やエクスポージャーが表面化したことも明らかになったと付け加えた。
FRBのバー理事も今週、プライベートクレジット市場を潜在的なリスク分野と見なしていると発言していた。
クック氏はこの日、米国債市場でヘッジファンドの存在感が高まっていることや、資産価格の水準についても、金融システム上の潜在的な脆弱(ぜいじゃく)性としてみていると語った。
原題:Fed’s Cook Keeping Close Eye on Private Credit, Asset Valuations(抜粋)
--取材協力:Amara Omeokwe.
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