米バイハート製の粉ミルクを摂取後、ボツリヌス症またはその疑いで入院した乳児が19日時点で31人に達した。米保健当局が明らかにした。バイハートは同製品をリコール(自主回収)している。

米食品医薬品局(FDA)は発表文で、症例報告が増える中でも、リコール対象のバイハート製粉ミルクが依然として店舗に並んでいるケースがあると州当局が報告していると説明。「すべてのバイハート製粉ミルク製品はリコール対象となっており、店舗やオンラインで販売すべきではない」と警告し、「対象にはすべての缶製品およびスティックタイプの『エニウェアパック』も含まれる」とした。

また、FDAは米国外でバイハート製粉ミルクをオンライン購入した人に対しても、使用しないよう呼びかけた。今月13日の前回公表時点では23人の事例が報告されていた。最初の報告は8月9日で、現在は15州に広がっている。

マカリーFDA長官はブルームバーグの電話取材に対し、「この状況を容認すべきではない」とし、対応を迅速に進めており、対応の遅れで子どもが1人でも発症するような事態は許さないと述べた。

同社は今月8日に2ロットの製品を自主回収し、11日に対象範囲を全米に拡大した。

原題:Infant Botulism Cases Up With Recalled Formula Still on Shelves(抜粋)

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