罷免された前大統領の支持者らによる抗議デモが激化する南米ペルーで12日、ボルアルテ大統領が大統領選を2年前倒しして実施する方針を示しました。

ペルーでは7日、前大統領のカスティジョ氏が罷免された直後に憲法秩序を乱したとして拘束され、支持者らによる抗議デモが激化しています。ロイター通信などによりますと、抗議デモはカスティジョ氏の地盤の農村部で特に激しく、これまでに少なくとも3人が死亡しました。

こうした事態を受けボルアルテ大統領は12日、大統領選を2年前倒しし、2024年4月に行う方針を示しました。

ペルーの大統領選は5年に1度で、ボルアルテ氏の任期は2026年7月までですが、抗議デモの参加者が主張する大統領選の早期実施に応じることで事態の収拾につなげたい考えがあるものとみられます。