日本への渡航自粛の呼びかけで、中国国内の旅行代理店にどんな影響を与えているのでしょうか。

上海市内にある旅行代理店。中国政府が14日に呼びかけた日本への渡航自粛の影響は出ているのでしょうか。

旅行代理店
「キャンセルは非常に少ない。週末は少しだけ増えているけど、ほぼ影響はないです」

この会社では日本行きの旅行や出張の扱いで、年間日本円で3億円ほどの売上があるということですが、主にビジネス客をターゲットにしているため影響が少ないと話します。

一方、中国メディアは、上海のある別の旅行会社への取材として「日本向けツアーのキャンセル率は6割を超えた」「航空券の払い戻しも多数発生している」と報じています。

旅行代理店
「別の会社からは『あなたの会社はまだ日本行きを扱っているの?』と問い合わせがあった。『作業してもキャンセルすることになるからやめときな』といわれた」
「(この問題について)楽観視しています。すぐにおさまるでしょう」

一方で、四川航空は17日、来年1月から就航予定だった札幌-成都便の運休を発表しました。計画変更上の理由としていますが、今回の渡航自粛呼びかけを受けての措置とみられます。

今後も日中路線の減便が続く可能性もあり、先行きは不透明です。