髪の毛を覆うスカーフ、ヒジャブの着用に端を発したデモが続くイランで、治安当局者を殺害したとして男が公開処刑されました。抗議デモに関連する死刑の執行は2例目とみられます。

イランの司法機関が運営するミザン通信は、政府系民兵組織「バシジ」のメンバー2人を殺害したとして、男1人の死刑を執行したと報じました。

男は先月17日、北東部のマシャドで「バシジ」のメンバー2人を相次いで刺して逃走。国外に逃亡しようとしていたところを逮捕され、12日に公開処刑されたということです。

国営テレビは犯行の証拠とする映像を放送。男は「『バシジ』がデモ参加者を殺害したり、危害を加えたりする映像を見て憎むようになった」と話していたということです。

イランでは先週も抗議デモに参加した男性の死刑が執行されたと伝えられていて、デモに関連する死刑の執行は2例目とみられます。