米ミズーリ州セントルイス地区にあるボーイングの工場労働者は、同社が新たに提示した期間5年の労働協約案を受け入れた。同社で1948年以来最長となっていたストライキが終結することになった。

国際機械工・航空機工労組(IAM)837支部の組合員3200人は、16日夜から職場復帰を開始する。これまで四つの提案を拒否してきた。今回の提案は平均賃金を計24%引き上げ、協約署名に伴う一時金として6000ドル(約93万円)を支給する内容。

8月4日に始まった今回のストライキは、ボーイングの106年の歴史で2番目の長さとなった。この間には戦闘機「F-15EX」など軍用機の生産が滞り、時間給で働く工場労働者は賃金のほか、会社が負担する医療保険も失った。

ボーイングは「この合意を歓迎している。11月17日に全員が復帰することになる」との声明を発表した。

防衛部門トップのスティーブ・パーカー氏によると、組合員の平均基本給は10万9000ドルと、これまでの7万5000ドルから上昇する。

原題:Boeing Union Accepts Contract Offer, Ending 102-day Strike (2)(抜粋)

--取材協力:Bill Haubert.

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