(ブルームバーグ):米国土安全保障省のノーム長官は、6週間に及んだ政府機関閉鎖の間に無給で勤務した運輸保安局(TSA)職員に対し、1万ドル(約154万円)のボーナスを支給すると発表した。厳しい状況下での「模範的な勤務」に対する報奨だと説明した。
ノーム長官は13日、ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港で記者団に対し、給与支払いが停止する中で警備ラインの維持に努め、追加勤務を引き受けた職員の支援を目的とする措置だと述べた。
今回の政府閉鎖は米国史上最長の43日間に及び、連邦政府の広範な部門が停止。80万人超の職員が無給状態となった。特に航空業界への影響は深刻で、連邦航空局(FAA)は航空管制官の不足を受け、主要空港での運航能力10%削減措置を講じ、全米で9000便以上が欠航した。
議会は12日夜につなぎ予算案を可決したが、当局者によると、業務の正常化や給与処理の遅れを解消するには数日を要する可能性がある。
エコノミストらの試算では、今回の政府閉鎖による経済損失は最大150億ドルに達したとされる。ノーム長官は「すべてが止まった中でも職務を続けた人々の犠牲を思い起こさせるものだ」と述べた。
原題:TSA Officers Get $10,000 Bonuses After Working Through Shutdown(抜粋)
(ノーム長官発言などを追加して更新します)
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