(ブルームバーグ):米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社ブラックストーンは、シニア・ダイレクト・レンディングファンド戦略の第2シリーズの資金調達に向け、投資家への働きかけを開始した。関係者が明らかにした。
匿名の関係者によると、ブラックストーンは、大企業・中堅企業向け投資に特化した新ファンド「ブラックストーン・シニア・ダイレクト・レンディングファンドシリーズII」を開始した。
このシリーズの第1号ファンドは、レバレッジを含め220億ドル(約3兆3950億円)を調達し、当初目標の100億ドルを上回った。規制当局への提出書類によると、レバレッジベースでの純リターンは、これまでに12%を達成している。
ブラックストーンの広報はコメントを控えた。
このファンドは、投資家が一定期間資金を動かせないドローダウンファンドと、満期がなく投資家が定期的に資金を出し入れできるエバーグリーンファンドを融合させたハイブリッド形態だ。
資本が有力運用会社に集中する中、プライベート・キャピタル企業は巨額の資金調達案件を増やしている。
7-9月期(第3四半期)、オルタナティブ資産運用大手の資金調達の主力は、クレジット戦略だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた決算データによると、主要なプライベート資産運用会社6社が第3四半期に調達した2570億ドルのうち、約60%がクレジット戦略への資金だった。
原題:Blackstone Launches Senior Lending Fund After $22 Billion Debut(抜粋)
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