故ジョン・F・ケネディ元米大統領の孫、ジャック・シュロスバーグ氏(32)が連邦議会の下院選への出馬を表明した。

シュロスバーグ氏は連邦下院第12選挙区(ニューヨーク市のアッパーウエストサイド、アッパーイーストサイド、ミッドタウンマンハッタン)で民主党の指名争いに挑む。

同選挙区では民主党ベテランのナドラー議員(78)が議席を持っていたが、来年の中間選挙には出馬しない意向を9月に表明済みだ。

シュロスバーグ氏は12日、汚職との闘いや生活費高騰への対応を掲げて出馬を表明。トランプ米大統領が全米の各都市に州兵などを派遣していることに反対姿勢を示した。

同氏はハーバード・ロースクール(法科大学院)を卒業後、ヴォーグ誌で政治記者として勤務した経歴を持つ。

「この国の将来が懸かっている」とシュロスバーグ氏は声明で指摘。「民主党は下院の過半数議席を取り戻し、新世代の指導者らを選出しなければならない」と主張した。

同氏が出馬する選挙区は、今月4日のニューヨーク市長選で敗れたアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事も狙っているとの観測がある。クオモ氏の広報担当者は「あり得ない」と否定している。

シュロスバーグ氏の母親は、駐日大使を務めたキャロライン・ケネディ氏。

シュロスバーグ氏は政治経験には欠けるが、そのコメントなどがソーシャルメディア上で多くの支持を集める。いとこに当たるロバート・F・ケネディー・ジュニア厚生長官については、しばしば批判を展開している。

原題:JFK’s Grandson Joins Race for Manhattan Congressional Seat (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Nahmias.

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