米国では消費者信頼感が低下傾向にあるものの、今年のホリデー商戦における個人消費支出は1兆ドル(約153兆円)を超え、過去最高を更新するとみられている。

全米小売業協会(NRF)の予想では、消費者1人当たりの支出額は平均で約900ドルに達する見通しだ。小売売上高は前年比3.7-4.2%の増加が見込まれている。

同協会のマシュー・シェイ会長兼最高経営責任者(CEO)は電話会見で「ホリデー商戦について強気の見方を維持している」とし、「消費者は家族や親しい人への贈り物にお金を回そうと、必需品以外の分野で節約を続けるだろう」と語った。

NRFによると、ホリデー商戦を取り巻く主な懸念要因としては、政府機関の閉鎖が挙げられる。連邦政府の支出遅延が消費需要を損なう恐れがあるからだ。通商をめぐる不透明感や根強いインフレも消費の重しとなっているという。小売業者は生活必需品の大幅な値上げを避けるため、一部の関税負担を自ら吸収すると見込まれている。

原題:US Holiday Spending Projected to Exceed $1 Trillion in 2025(抜粋)

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