(ブルームバーグ):7日朝の外国為替市場の円相場は対ドルで153円ちょうど付近と前日夕から上昇している。米国で企業の人員削減数が10月としては過去20年余りで最多となり、利下げ期待から長期金利が低下し、ドルが売られた。東京市場でもその流れが続き、ドルの上値が重い展開となりそうだ。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室の小野寺孝文ファーストバイスプレジデントは、米政府閉鎖が続く中、「普段であれば注目されない民間企業の統計に素直に反応した」と指摘する。ドル指数が節目となる200日移動平均線近くまで上昇していたため、利益確定売りも出たと言う。
7日の米10年物金利は前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.08%。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下した。米先物金利が織り込む12月の利下げ確率は7割近くに上昇した。
小野寺氏は、米国株安で日本株の下落が予想されることもドル・円の重しになるとし、「155円はいったん遠のいた」とみている。
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