なぜ、このタイミングで販売が承認された?
長い間、議論が行われてきましたか、なぜこのタイミングで承認されたのでしょうか?

TBS社会部 厚生労働省担当 長谷川美波記者:
緊急避妊薬は72時間以内の服用が必要で、72時間の中でも飲むのが早ければ早いほど効果が高いとされている薬です。
緊急性の高い薬で、例えば、大型連休中に避妊に失敗して病院を探すのに苦労したとか、病院が空いている時間帯に学校や仕事があって行けないなど、必要になったタイミングでなかなか手に入れにくいといった声があり、このような議論が始まりました。
井上貴博キャスター:
この分野に関しては、世界から周回遅れと言われるほどだったので、ようやくかという気がします。いずれにしても、望まない妊娠・意図しない妊娠を防ぐ最後の手段としても、女性の選択肢が増える。何より、女性が自己決定できるということは、大きな一歩だと感じます。

文芸評論家 三宅香帆さん:
女性で、不安に思ったことがない人の方が少ないと思っていて、やはり不安をなくしていくような手段が増えるということ自体、すごく良いことだと思います。あと、婦人科も本当に混んでいて、なかなか行きづらいという方もすごく多いと思います。なので、薬局で買えるようになるということは、すごくポジティブなことだと私は捉えています。
出水麻衣キャスター:
緊急避妊薬を棚で売っているような国も一部ではありますが、そこまではハードルが高いと思います。しかし、手軽に買えるように議論が進んで、実際に動いているというのは、すごく良いことだと思います。