(ブルームバーグ):米OpenAIが来年にも新規株式公開(IPO)申請を行う準備を進めていると、匿名の関係者を引用してロイター通信が29日報じた。時価総額は1兆ドル(約152兆円)に達する可能性があるという。
ロイターによると、OpenAIは過去最大級となり得る自社のIPOに向け準備しており、2026年後半にも規制当局に申請することを検討している。
OpenAIの広報担当者は資料で、「IPOは当社の焦点ではなく、日程を設定するということもない。当社は汎用人工知能(AGI)が全人類に利益をもたらすという使命を推進し、持続的な事業の構築を進めている」とコメントした。
OpenAIは今週、営利事業を中心とした組織再編を終了したと明らかにしていた。最近の従業員による保有株売却で同社の企業価値は5000億ドルと評価されていた。
ロイターによれば、OpenAIはIPOで少なくとも600億ドル調達を目指すことを視野に協議している。
まだ黒字化していないOpenAIの資金需要は極めて大きい。サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は今週のイベントで、人工知能(AI)向けインフラに1兆4000億ドルを投じる考えを表明。資金調達手段として追加の調達ラウンドや負債に加え、最終的にはIPOが最も可能性のある道筋だとの認識を示している。
原題:OpenAI May Target $1 Trillion Valuation in IPO, Reuters Says (1)(抜粋)
(情報を追加し更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.