予測市場のプラットフォーム、ポリマーケットは、数週間以内に米国で事業を再開する準備を進めている。スポーツベッティング(賭博)に重点を置くと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

米市場への復帰後、11月末までに最初の取引が行われる可能性がある。ただ一般には広く提供されない見通しだ。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。フットボールやバスケットボールのシーズン最盛期に間に合うタイミングでの取引開始を目指す。

現在は120億-150億ドル(約1兆8300億-2兆2900億円)の企業評価額で、新たな資金調達も検討しているという。

ポリマーケットは、違法取引を指摘した米商品先物取引委員会(CFTC)と和解するため2022年に140万ドルの罰金を支払ったが、米市場からは締め出されていた。

ポリマーケットのような予測市場では、ユーザーはアカデミー賞受賞や中央銀行の金利変更など幅広い事象に賭けることが可能だ。こうしたビジネスは拡大している。取引所が連邦の金融ライセンスを利用し、従来禁止されていた州でスポーツベッティングを解禁したことなどが背景にある。

ポリマーケットはウェブサイトで、「米国向けプラットフォームの立ち上げに向けて全力で準備を進めている」と説明。ユーザー登録のための順番待ちリストを設けており、まもなく利用可能になるという。

ポリマーケットおよびCFTCの担当者は、コメントを控えた。

原題:Polymarket Plans US Return Within Weeks With Sports Focus (1)(抜粋)

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