(ブルームバーグ):朝日生命保険は超長期債を中心とする国債残高を2025年度に1000億円まで積み増す可能性がある。内村伸明資産運用企画部長が28日の運用説明会で明らかにした。
国債残高は年度当初は450億円の減少の計画だったが、国内金利上昇で外債から円債へのシフトを進め、上期に200億円の増加に転じた。下期はさらに400億円増加の計画で内村氏は「金利が上昇すれば年度を通じて1000億円程度まで積み増す可能性がある」としている。
内村氏は「外債から円債へのシフトは足元の水準で一定程度始めており、段階的に進めたい。うまく買い上がって行ければ良い」と述べた。
日本銀行の利上げは26年1月を想定。半年ほど空けて26年度も1回を想定している。内村氏は、利上げ継続や財政拡張懸念により国内金利には上昇圧力がかかると予想。ただ、超長期債の発行減額や日銀の国債買い入れ減額ペース鈍化もあり、30年債利回りは「3%を大きく超えると生保を中心に一定の需要があり、大幅な上昇リスクは上期に比べると小さい」とみている。
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