ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時2.5%上昇し、1バレル=60ドル近辺となった。ブレント原油先物は22日、63ドル近辺で取引を終えた。
米財務省はロシアの国営石油大手ロスネフチとルクオイルを制裁対象リストに追加した。トランプ大統領にとっては方針転換を意味する。
トランプ氏は先週、今後数週間以内にプーチン大統領と会談する予定だと発表し、ロシアは戦争を終わらせたがっていると重ねて表明。しかし21日には、プーチン氏との無駄な会談はしたくないと発言し、22日には「キャンセルした」ことを明らかにした。
原油相場は20日に付けた5カ月ぶりの安値から反発。売られ過ぎの兆候が示されていた上、米国の原油在庫が減少し供給過剰懸念が和らいだことが背景にある。ただ、世界的な供給過剰の兆しが下落圧力となっており、先物価格は3カ月連続の下落に向かっている。
シンガポール時間23日午前6時20分(日本時間同7時20分)時点で、WTI先物12月限は2.2%高の59.76ドル。

原題:Oil Jumps After US Sanctions Russia’s Rosneft and Lukoil(抜粋)
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