世界最大の液化天然ガス(LNG)消費国、中国のLNG需要は冬を迎える中でも、引き続き低調に推移する見通しだ。

9月のLNG輸入量は前年同月比15%減と、11カ月連続で減少。今年の累計では17%減となっている。パイプライン経由で輸入される安価な燃料や国内生産への代替のほか、石炭・太陽光・水力など他の豊富な電力源に置き換えられていることが背景だ。

 

一方、商業上の機密性を理由に匿名で語ったアナリストや業界関係者によれば、LNG需要の低迷は将来的な価格交渉において輸入業者側の優位性につながる可能性もあるという。

関係者らは、世界市場が供給過剰に陥りつつあり、中国が輸入容量を拡大し続ける中で、こうした状況は業界をより持続可能な方向へと導く可能性があると指摘している。

国家エネルギー局によると、中国のLNG需要伸び率は今年、過去最低の2-3%にとどまる見通し。

原題:China’s Fuel Oversupply Keeps LNG Imports Subdued Through Winter(抜粋)

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