(ブルームバーグ):米OpenAIは、対話型生成AI(人工知能)ChatGPTを搭載した同社初のウェブブラウザー(閲覧ソフト)を発表した。アルファベット傘下のグーグルと検索分野で競争が激化することが予想される。
新ブラウザー「ChatGPT Atlas(アトラス)」は、個々のユーザーに一層カスタマイズしたウェブ体験を提供し、航空券予約や文書編集の作業もこなす。ユーザーがサイトを開くと画面に「Ask ChatGPT(ChatGPTに聞く)」が表示され、サイドバーで閲覧ページについてやりとりする仕組みだ。
例えば映画レビューを開いた際に要約を求めたり、レシピを見つけた後に必要な食材をオンライン注文する手伝いを依頼したりできる。
OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は21日のライブ配信イベントで、「これはChatGPTを中心に開発されたAI搭載のウェブブラウザーだ」と述べ、AIはブラウザーという概念を見直す「10年に一度のチャンス」との認識を示した。
AtlasはまずmacOS向けに全世界でリリースされ、ウィンドウズとiOS、アンドロイドにも順次対応する。高度なAIエージェント機能は、有料版ChatGPT(プラスおよびプロ)ユーザーのみに当面提供される。
原題:OpenAI Takes On Google With AI-Powered ChatGPT Web Browser (2)(抜粋)
--取材協力:Natalie Lung.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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