NTTは光ファイバーを活用し、地中の空洞化をモニタリングするという実証について発表しました。この技術による道路陥没リスクの早期発見が期待されます。

NTTは地中に埋まっている光ファイバーの状態を測定する技術を活かし、地中の空洞化を推定する実証を茨城県つくば市など、実際の市街地で初めて行いました。

これまで地中の空洞化をモニタリングするには、地中レーダーなどを用いた人の手による現地調査が必要だったため、調査の頻度が少ない上、地下およそ2メートルまでしか調査できないことが課題でした。

今回の新たに実証された光ファイバーによる測定では、遠隔調査による1日1回の高頻度の調査が可能となった上、地下およそ30メートルまでの調査が可能になるということです。

今年1月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故など、老朽化したインフラによるさらなる事故が懸念されるなか、この技術による道路陥没リスクの早期発見が期待されます。

NTTは「インフラ監視や防災システムとしての早期サービス化をめざします」とコメントしています。