中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)はグローバル展開加速の一環として、2026年末までに南アフリカで最大300カ所の急速充電ステーションに投資する計画だ。エグゼクティブバイスプレジデントの李柯氏が明らかにした。

李氏はヨハネスブルクを最近訪問した際、BYDは南アで販売ディーラー網の構築を始めたばかりの段階にあるとブルームバーグテレビジョンとのインタビューで説明。

充電設備への投資は「大きな額であり、大規模な投資だ」と述べるとともに、南アは「われわれにとって重要な市場だ」と強調した。

李柯氏が語る

BYDは現在、中国国内での激しい価格競争に直面している。これが国内市場での支配力を損ねる要因となっている。同社は9月、販売台数が1年半ぶりに前年割れとなり、中国の自動車販売台数トップから陥落した。

ただ、BYDは世界のEV市場で約2割のシェアを占めており、新興国市場や欧州市場への浸透を一段と強化している。

南アは、アフリカ有数の経済大国で最も産業化が進んでいる。李氏は、同社が南アで現地生産を行う予定は当面ないとした上で、ディーラー網と急速充電インフラの整備については「倍増、さらには3倍を目指している」と語った。

原題:BYD Eyes Africa Growth as China Price War Intensifies (1)(抜粋)

--取材協力:Andre-Pierre Du Plessis.

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