(ブルームバーグ):17日の欧州債券市場は、ユーロ圏国債が軒並み反落。米中貿易対立に緩和の兆しが表れ、安全資産に対する需要が後退した。
ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.58%。利回り上昇は6営業日ぶり。
フランス10年債利回りは朝方に2カ月ぶり低水準の3.32%を付けた後に反転し、2.5bp上昇の3.36%で取引を終えた。英10年債利回りは3bp上昇して4.54%。
この日は下げたとは言え、週間ではフランス債と英国債は今年最高に近い上げとなった。フランスの内閣崩壊リスクが当面は低下し、英国の利下げ観測が強まったことが背景にある。
株式は朝方に大幅安となったが、下げを縮小して引けた。米地銀の決算が堅調だったほか、トランプ米大統領の発言で米中貿易戦争の懸念が緩和された。
ストックス欧州600指数は0.9%安。朝方には一時1.9%安を付けた。相次いで発表された米地銀の決算で、地銀の信用不安が後退した。
個別では、デンマークの製薬大手ノボノルディスクが6.4%安と売られ、指数を大きく押し下げた。トランプ米大統領が、同社の糖尿病治療薬「オゼンピック」の価格は「大きく下がる」と発言したことに反応した。
10月17日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Drop on US Bank Concerns; Novo Nordisk Plunges(抜粋)
European Bond Rally Stalls as Haven Bid Cools: End-of-Day Curves(抜粋)
--取材協力:Neil Campling、Michael Msika、Kwaku Gyasi.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.