(ブルームバーグ):米オルタナティブ資産運用会社のアポロ・グローバル・マネジメントは16日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で最高投資責任者(CIO)を務めた植田栄治氏をアジア太平洋地域の責任者として採用したと発表した。
植田氏は2022年から同職を務めてきたマシュー・ミッチェリニ氏の後任となる。ミッチェリニ氏は、来年社内でより広範なリーダーシップの役割に就く予定で、引き継ぎ期間中は同地域にとどまるという。ゴールドマン・サックス証券出身の植田氏はGPIFでCIO職を5年間務めた後、今年3月末に退任していた。
アポロのジム・ゼルター社長は声明で「アジア太平洋地域はアポロの次なる成長段階の鍵となる」と述べ、植田氏の実績が同地域での事業拡大を可能にすると付け加えた。
植田氏は20年4月からGPIFのCIOとして、株式アクティブファンドを積極的に採用するなど「運用の高度化」を進めた。任期中にGPIFの運用資産額は約99兆円増えた。
ゴールドマンには約30年間勤務し、日本の債券・為替・コモディティ部門の共同責任者やアジア太平洋地域の共同統括責任者などを務めた経歴を持つ。
--取材協力:佐野七緒.
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