フランスのタイヤメーカー大手ミシュランは13日、北米でのタイヤ販売が想定よりも落ち込んだことを受け、2025年通期の見通しを引き下げた。軟調な景気に言及した。

発表資料によると、営業利益は為替の影響を受けないベースで26億-30億ユーロ(約4600億-5300億円)の見通し。従来は34億ユーロ超を見込んでいた。業績予想の下方修正には、ドル安の影響もあると説明した。

北米の売上高は7-9月(第3四半期)に約10%減少。農業用重機やトラック向けの需要鈍化が響いたという。米国の関税も利益率を圧迫した。

同社によると、米政府が広範な関税措置を発表した後、メーカー各社は高関税に伴う需要縮小や採算悪化に見舞われている。ミシュランは、「混乱した事業環境」が消費者と運送業の双方に重荷となっていると指摘した。

また、フリーキャッシュフローの見通しも15億-18億ユーロと、従来の17億ユーロ超から引き下げた。

新たな見通しはパリ市場の取引終了後に公表された。同社の米国預託証券(ADR)はニューヨーク市場で8.7%下落した。

ミシュランは7-9月期の売上高と修正した通期見通しの詳細を22日に発表する予定。

原題:Michelin Cuts Outlook on Weaker North America Sales (1)(抜粋)

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