今年のノーベル平和賞が発表され、南米ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が選ばれました。

今年のノーベル賞に選ばれたマリア・コリナ・マチャド氏は、ベネズエラの野党指導者です。

ベネズエラでは反米左派マドゥロ大統領が独裁色を強めていて、マチャド氏は去年7月に行われたべネズエラの大統領選挙で野党側の候補として出馬を目指していましたが、マドゥロ政権側に事実上立候補を阻止されました。

マチャド氏は野党側の候補として別の野党の代表だった元外交官のゴンザレス氏を支持し、野党側が結集してマドゥロ氏に対抗しましたが、投票結果の詳細が開示されないままマドゥロ氏が一方的に勝利を宣言しました。

野党側はゴンザレス氏の勝利を主張していて、欧米諸国なども選挙の公正性に懸念を示し、マドゥロ氏の勝利を認めていません。

また、マチャド氏は今年1月には、マドゥロ氏の3期目の就任式を前に首都カラカスで行われた反政府デモに参加し、マチャド氏陣営は政権側に一時拘束されたと発表しています。

ノルウェーのノーベル委員会は、マチャド氏の受賞理由について「ベネズエラ国民の民主的権利を推進するためにたゆまず努力し、独裁政権から民主主義への公正かつ平和的な移行を達成するために闘っている」と評価しています。