台湾国防部はきょう、「国防報告書」を公表しました。中国による、武力を直接用いない「グレーゾーン攻撃」が常態化していると、危機感を示しています。

台湾の「国防報告書」は2年に一度公表されているもので、去年5月に発足した頼清徳政権では初めてとなります。

報告書では、中国は軍の近代化を加速させ、新しい装備の研究・配備を進めていると指摘。一方で、台湾周辺での軍事演習など、武力を直接用いない「グレーゾーン攻撃」も常態化していると分析しています。

台湾側は無人機やAIの活用で実戦に備えるほか、無人機による襲撃に対応するための訓練を強化し、夜間の戦闘能力も高めているとしています。

また、アメリカなどと連携し、地域の安定を図っていくと強調しています。