フランスのマクロン大統領から指示を受けた前の首相が、政府の予算案に反発する野党側と「最終交渉」し、今年中に予算を成立できる可能性があると明らかにしました。

フランスでは、政府が打ち出した年金支給額の実質削減などの緊縮予算案に野党の左派や右派が反発し、就任したばかりのルコルニュ首相がわずか1か月足らずで辞任する事態になっています。

マクロン大統領は政局安定のため、ルコルニュ氏に8日までに野党側と「最終交渉」するよう指示していましたが、ルコルニュ氏は8日、極右政党や急進左派を除いた政党と今年中に予算を成立させるために前向きな交渉をしていると明らかにしました。

48時間以内にマクロン大統領が新たな首相を任命し、交渉の詳細について明らかにするとみられています。