中東エルサレムの旧市街に、ラクダに乗ったサンタクロースがやってきました。

ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の聖地でもあるエルサレム旧市街。

毎年12月になると、キリスト教の巡礼者や観光客で賑わいますが、近年、この街にはラクダに乗ったサンタクロースがやってきます。

カシシエさん
「父が自分の子どものためにサンタの衣装を着ていたのがことの始まりです。私は神に誓いました。エルサレムと聖地の子どもたちに最高の贈り物をすると約束したのです」

パレスチナ人で元プロバスケットボール選手のイッサ・カシシエさんは、15年前から、もともと父親が持っていた衣装でサンタに扮するようになりました。

7年前には自宅の1階を改装して「サンタハウス」と名付け、観光客と記念撮影も行っています。

キリスト教の聖人が起源とされるサンタクロース。

AFPによりますと、このサンタのもとには、キリスト教徒だけではなく、イスラム教徒の子どもも訪れ、「私はキリスト教徒ではありませんが、サンタクロースが大好き。家にはクリスマスツリーもある」と話したということです。

宗教の壁を越え、愛されるサンタは、エルサレムに笑顔を運んでいます。