アメリカのイエレン財務長官は、EU=ヨーロッパ連合やG7などがロシア産原油の輸入価格の上限を1バレル=60ドルとすることで合意したことを受け、「プーチンの収入源を即座に減少させるものだ」と強調しました。
EU フォンデアライエン委員長
「EUやG7などは、ロシア産原油の世界的な価格上限の導入に合意しました」
EUやG7などはロシアへの経済制裁として、ロシア産原油の輸入価格の上限を1バレル=60ドルとすることで合意しました。当初の案では1バレル=65ドルでしたが、上限を1ドル下げるごとに、ロシアの収入がおよそ20億ドル減るということです。
EUのフォンデアライエン委員長は「ロシアへの制裁の効果を高めるとともにエネルギー価格を安定させ、新興国や発展途上国の経済に直接的な利益をもたらす」と主張しています。
また、アメリカのイエレン財務長官は「ロシアが残忍な侵略のために使っている収入を制限することになる」と指摘。「すでにロシア経済が縮小し予算も先細る中、プーチンの最も重要な収入源を即座に減少させるものだ」として、ロシア経済やプーチン大統領に与える影響の大きさを強調しています。

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