自民党総裁選の投開票日まで4日となりましたが、先週発覚した、小泉陣営による“やらせコメント”問題の余波が広がっています。討論会で高校生からは「民主主義を揺るがしかねない事態」と厳しい声も。

「英語で答えて」対応したのは…

折り返しを迎えた自民党の総裁選。27日、5人の候補が挑んだのは、実業家のひろゆきさんが司会を務める討論会です。討論会中盤、ひろゆきさんからこんな質問が…

ひろゆき氏
「これから総理大臣になったらトランプ大統領と話をすることになるが、日本をどんな国にしたいか、英語で1分で説明してください」

前経済安保担当大臣 高市早苗氏(64)
「私の場合はワンフレーズ。『Japan is back』

農水大臣 小泉進次郎氏(44)
「これはひろゆきさんの提案には乗ってはいけないと」

元経済安保担当大臣 小林鷹之氏(50)
「あえて日本語で正確に答えたいと思います」

ひろゆき氏
「『えー』と言われてますよ」

英語での解答を避ける候補者がいる中、外務大臣経験者の2人は…

官房長官 林芳正氏(64)
「I'd like to make this country peaceful and hopeful for every people, especially for younger people, next generation.(全ての人たち、 特に若い世代にとって平和と希望に満ちた国にしたい)」

前自民党幹事長 茂木敏充氏(69)
「I'd like to convince President Trump that Japan is the most important partner for the United States.(日本がアメリカにとって最も重要なパートナーだとトランプ大統領を納得させたい」

予期せぬ質問も…「自分以外なら?」

また討論会の最後には…

ひろゆき氏
「自分以外で、自分に投票しないでくださいね。この人が総理大臣になって欲しい人を指さしてもらいたい」

官房長官 林芳正氏(64)
「目をつむってやりませんか?」

ひろゆきさんからの“むちゃぶり”に考え込むこと1分、林氏だけが茂木氏を選び、ほかの候補は指をさしませんでした。

つづく28日に行われたのは、高校生らとの討論会。

高校生
「中高生時代に夢中になったことは?」

元経済安保担当大臣 小林鷹之氏(50)
「ひたすらバスケットボールやってましたね」

前経済安保担当大臣 高市早苗氏(64)
「ヘビメタにはまりまして、バンドをやっておりました」

高校生
「国会議員になってみてよかったと思った瞬間は?」

前自民党幹事長 茂木敏充氏(69)
「そんなにないよ、率直に言って」