ベネズエラのマドゥロ大統領は米軍から攻撃を受けた場合に備え、自身の権限を強化する法令に署名しました。
地元メディアによると、ベネズエラ政府は29日、マドゥロ大統領が「自国の防衛と安全保障」を目的に、大統領の権限を強化する法令に署名したと発表しました。
アメリカが麻薬組織撲滅のため、ベネズエラに近い南カリブ海の公海上に軍艦を派遣しているほか、ベネズエラ領内の麻薬密輸組織に対する軍事攻撃も検討していると報じられていて、ベネズエラ政府は警戒を強めていました。
この法令は国家主権や領土への脅威などがあったときに発動され、大統領権限で軍の動員や予算の範囲外で軍事費の支出が可能になるということです。
アメリカのトランプ大統領は、マドゥロ大統領が麻薬組織とつながっていると非難する主張を行っているほか、マドゥロ大統領の逮捕につながる情報提供に報奨金を増額するなど、対立姿勢を鮮明に示していました。

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