(ブルームバーグ):国連はイランに対する包括的な制裁を再び発動する。ニューヨークで数日間にわたり集中的に外交交渉が行われたものの、同国の核プログラムを巡る対立の緩和につながらなかった。
国連安全保障理事会で発動回避の決議案が否決されたもので、反対する米国や欧州諸国の立場を踏まえれば、意外ではなかった。フランスとドイツ、英国は先月、イランが国際原子力機関(IAEA)や広範な核不拡散交渉に十分に協力していないことを理由に、制裁の再発動に向けた手続きを開始していた。
米東部時間27日午後に再発動する制裁は、イランに対し全面的な武器禁輸、ウラン濃縮と再処理の禁止、弾道ミサイルおよびその開発に関連するあらゆる活動の禁止、特定のイラン人や企業を対象とした資産凍結と渡航禁止を科す内容となっている。
原題:UN Security Council Rejects Bid to Delay Sanctions on Iran (2)(抜粋)
--取材協力:Jonathan Tirone、Andrea Palasciano、Ania Nussbaum、Arsalan Shahla.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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