(ブルームバーグ):8月の米個人消費支出(PCE)統計では、消費支出が市場予想を上回る伸びとなり、個人消費の堅調さが示唆された。基調的なインフレ圧力を示すコアPCE価格指数は前月と同じ上昇率だった。
同統計に関する市場関係者のコメントは以下の通り。
◎eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏:
インフレの高止まりが再び示されたが、米個人消費支出(PCE)データは全体的に想定内の範囲だった。そのため現状が維持され、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内あと2回の利下げを予想通り実施するとの見方が投資家に安心感を与えている。
足元でFRBにとって2%のインフレ目標達成の優先度は低いようだ。当局者は雇用と物価のバランスを取り戻すことに注力している。
◎ベルウェザー・ウェルスのクラーク・ベリン氏:
インフレ率は依然として当局目標の2%を大きく上回っているが、連邦公開市場委員会(FOMC)が10月の次回会合で追加利下げを行うとの見方は変わらない。物価が利下げを許容できるぐらいに安定しているのは明らかだ。
◎トレードステーションのデービッド・ラッセル氏:
株式相場が最近下落した後、買い手を様子見姿勢から引き戻すのに十分良好な内容だ。ニュースがないこと自体が良いニュースだ。
◎アクション・エコノミクスのエコノミスト、キム・ルパート氏:
米連邦準備制度理事会(FRB)が懸念するほど強くはない。そのため関税の影響は依然として無視できる状況だ。
原題:Stocks Halt Slide After In-Line Inflation Report: Markets Wrap、US Treasuries Gain as Reading on Inflation Matches Expectations(抜粋)
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