(ブルームバーグ):米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は25日、先週の0.25ポイント利下げ後も、金利水準は依然としてやや景気引き締め的な状態にあるとの認識を示し、労働市場が一段と弱まるかどうかを当局が注視していると述べた。
デーリー氏はユタ州で開かれたウエスタン・バンカーズ・フォーラムでの講演で、雇用とインフレの二つのリスクを均衡させる金利水準に到達するには、時間をかけてもう少し調整が必要だと思うと発言。「その時期については、今後入ってくるインフレと労働市場のデータ次第になる」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、脆弱(ぜいじゃく)な雇用市場を支える必要性を理由に、昨年12月以来となる利下げを決めた。
デーリー氏は「年内の会合に限らず、今後数回にわたるFOMCの会合で継続的に評価を行っていく必要がある」と述べた。
同氏は今年のFOMCで投票権を持たないが、政策議論には継続して参加している。前日の講演と同様、不確実な局面では着実で慎重な意思決定が必要だとの見解を繰り返したのか、「現在の中央銀行業務は難しい局面にある。リスクのない道は存在しない」とも述べた。
原題:Fed’s Daly Says More Cuts Likely Needed, Though Timeline Unclear(抜粋)
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