25日の欧州債券市場は、ドイツ債がイールドカーブ全体で下落し、英国債も、11月の秋季予算を前に財政不安が広がり売られた。

ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.78%と、9月3日以来の高水準に達した。

英国債は、特に中期年限を中心に売られた。今週、複数の入札で需要の弱さが示され、25日の入札は、既発債を対象とする予定されたテンダー方式入札だった。10年債利回りは9bp上昇し4.76%で、7月以来で最大の日中上昇率だった。

欧州株は下落した。ストックス欧州600指数は0.7%安で引けた。米国が医療機器への関税発動に向けた準備を進めたことを受け、ヘルスケア株が1.9%下落した。建設株や不動産株も下げた。

個別銘柄では、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が、6-8月期(第3四半期)決算で利益が予想を上回ったことを受け、9.8%急騰した。

一方、独ソフト大手SAPは、欧州連合(EU)の独禁法違反の可能性があるとして調査を受けたことで、1.2%下落した。

9月25日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:Bunds Slip, Gilts Underperform After Auctions: End-of-Day Curves、European Stocks Drop on US Medical Devices Probe; H&M Climbs(抜粋)

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