(ブルームバーグ):24日の外国為替市場の円相場は1ドル=147円台後半で推移。自民党総裁選挙を巡り、高市早苗前経済安全保障担当相の政策への警戒が円の重しになっている。午前10時前の仲値に向けた実需のドル買いもドルを支えている。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、総裁選で高市氏が勝利した場合は「財政拡大で日本銀行は金融引き締めをしづらいとの思惑で円安材料になる」と指摘。ただ、小泉氏優勢との見方が多く「円安圧力は高まっていない」と言い、ドル・円が大きく上昇していくことはなさそうだとみる。
高市氏は23日、総裁選立候補者の共同記者会見で物価高対策の財源について、現在の税収の余剰分を充てつつも「どうしてもというときには、国債の発行もやむを得ない」との考えを示した。
三菱UFJ信託銀行ニューヨーク支店資金証券室の横田裕矢シニアバイスプレジデントは、ドル・円は146円50銭-148円50銭を中心としたレンジで、来週の米国の雇用統計や自民党総裁選を待っている状況と指摘した。

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