(ブルームバーグ):米シカゴ連銀のグールズビー総裁は23日、米CNBCのインタビューで、インフレ率が目標を上回り上昇傾向にあることから、米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利下げに対して慎重であるべきだとの考えを示した。
グールズビー氏は「最終的には、段階的に利下げを進めることは可能だ。もしスタグフレーション的なもやが晴れるなら、かなり下げる余地はあるだろう」と語った。
一方で、「インフレ率が4年半目標を上回り続け、しかもなお上昇している状況を考えると、前のめりになって過度に積極的に利下げするのは避けるべきだ」とも述べた。
FRBは17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、昨年12月以来となる0.25ポイントの利下げを決定した。政策当局者の予測中央値によると、年内にさらに2回、各0.25ポイントの利下げが見込まれている。
グールズビー氏は、現時点の金融政策は「やや引き締め気味」と指摘した。シカゴ連銀の労働市場分析では、雇用は現在安定しているとみられ、採用ペースが鈍化している一方で、解雇件数は低水準にとどまっているという。
原題:Fed’s Goolsbee Says Inflation Dictates Careful Pace of Rate Cuts(抜粋)
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